2012年度の明星大学 教育学部 通信教育課程における、レポート課題の合格レポートです。特に指摘もなく、高評価で1回目で「合格」の評価をいただきました。皆様のお役に立てれば幸いです。
また、本科目の科目終了試験の過去問と回答例も別データで販売しております。科目終了試験を受ける方、レポートに一工夫を加えたい方は参考にしていただければ幸いです。
【課題】
1.聴覚障害における聴覚口話、手話・指文字の長所、短所、両者を補完する方法について述べよ。
(テキスト第1、3章参照)
2.運動障害(肢体不自由)児及び病弱虚弱児の特性と教育方法について概説せよ。
(テキスト第5、7章参照)
● 【過去問】と【合格レポート】 まとめブログ : http://ameblo.jp/meiseitarou/
【課題】
1.聴覚障害における聴覚口話、手話・指文字の長所、短所、両者を補完する方法について述べよ。
(テキスト第1、3章参照)
2.運動障害(肢体不自由)児及び病弱虚弱児の特性と教育方法について概説せよ。
(テキスト第5、7章参照)
【本文】
聴覚口話は、聴者、聴覚障害者の双方が、口をはっきり開けて声を出し、音声を聞き、口形を読み取る(読話)という方法である。
聴覚口話の最大の長所は、進学や就職で有利なことである。職場での良好な人間関係に不可欠な挨拶などの基本的なマナー、円滑なコミュニケーションは、口話法が望ましい。手話を知らない多数の人と接するところでは非常に有効である。
しかし、聴覚障害を持っている子どもたちの能力の差は大きく、中等部や高等部の生徒でさえ、読書力のレベルは小学校3、4年生といわれている。高度な言葉を駆使する会話の習得には時間がかかり、子どもたちの負担は大きい。たとえ訓練によって言語を習得したとしても意味や感情を伴わなければ気持ちも通じにくい。このような現状から、聴覚口話は、豊かな語彙と思考の発達のために必要であるといいながら、それが伴わない場合には、質の高い授業になりにくく、手軽に説明できる手話法より劣るという矛盾がある。
手話・指文字において、我が国で使われている手話は、日本語とは異なる言語的特徴をもつ日本手話と日本語の発話に対応させて使用する日本語対応手話に大別される。ただし、両者の間には明確な境界線があるわけではなく、相手や場面により日本手話と日本語対応手話を使い分ける障害者も多い。基本的には、国ごとに独自の手話が使用される。指文字は、日本語の一つひとつの音節を手指で表すものである。
聴力がより低く、日本語の語彙の乏しい子どもには、手話や指文字が望まれる。口話では、教壇から一斉授業できる人数が限られるが、手話・指文字では、広い空間や多人数でも授業が可能であるという長所がある。
しかし、子どもたちの会話を手話や指文字に限定してしまうと、発育はさらに遅れ、進学や就職には不利となる。手軽ではあるが情報を素早く伝えるには不向きであり、特に、日本語と対応していない日本手話も用いる手話は、読み書きの習得が遅れるという短所がある。言葉を使って考えを深め、自分の生活や行動を振り返り、相手を思いやる心を育てることが難しくなる。
聴覚口話、手話・指文字、両者を補完する方法として、キュードスピーチという方法がある。これは、音声による発話と合わせて用いる方法で、各音節の子音を手指で示し母音を口形と音声で表すものである。
運動障害は、能と脊髄からなる中枢神経系、感覚器官から中枢神経に伝達する感覚神経系、中枢神経系からの指令を筋肉に伝達する運動神経系および筋肉や骨との複雑な相互作用のいずれかあるいは複数に何らかの形態的、機能的な問題があり、運動の遂行に滞りが生じることである。
運動の遂行に滞りがみられる部位やその程度、あるいは併せ有する障害の有無や種類、程度により、運動障害がある人の状態像は多様である。したがって、運動障害の特性を一口に概括して述べることは困難である。
運動障害児に教育的な対応を展開しようとする場合、関わり手との間に円滑で肯定的なコミュニケーション関係の成立が必要である。この関係は、人の何らかの行動を発信として周囲の人が受信することで成立する。しかし、それは主に運動系によるものであり、コミュニケーションにおいても滞りが生じやすく、運動障害児にとってこういった発信行動による教育は難しいといえる。
そのような児童においては、話し言葉以外の信号を教育に取り入れることが有効である。具体的には、道具立てを必要とし手がかりとしてかたちに残る信号による発信行動を形成・促進、他の構成信号によるコミュニケーション手段を通して教育を展開するといったものである。移動行動の促進、身体の動きの促進においては、本人の「意思」に基づいた関わり手側の工夫が求められる。
病弱は、慢性疾患のため長期にわたっているもの、長期にわたる見込みのもので、その間、医療や生活規則を必要とする状態のことをいう。身体虚弱は、身体の諸機能の異常や病気に対する抵抗力が弱く、病気にかかりやすいため、長期の生活規制を必要とし、学校に出席しても、長期にわたり健康なものと同じ教育を行うことによって、健康を損なうおそれのある状態のことをいう。
病弱虚弱児は、長期に及ぶ生活規制を余儀なくされ、生活空間が隔離され活動を制限されることが多く、いつ治るか分からない病気との戦いに対する身体的精神的疲労、将来に対する不安、学習意欲の低下などの傾向がある。そして、受動的な態度、社会性の欠如、過保護、自主性の乏しさなどが見受けられる。
このような児童に対する教育については、学習の遅れを補完し、学力を補償すること。積極性、自主性、社会性を育てること、心理的な安定、病気に対する自己管理能力についても育成する必要がある。また、一人ひとりの教育的ニーズに応じた、個別の教育支援計画を作成することが大切である。
【参考文献】
『障害児者の教育と生涯発達支援 改訂版』 梅永雄二・島田博祐 編著(北樹出版) 2011年度~
● あとがき
本資料をダウンロードいただきありがとうございます。資料は参考になりましたでしょうか?
本資料は、私自身が明星大学通信課程に2012年4月に入学してから作成したレポートの一つです。
本資料をダウンロードいただいたという事は、貴殿は普段の生活を、充実しながらも多忙に過ごしているかと思います。レポートにおいても、「効率よく仕上げたい」という気持ちがあるのではないでしょうか?
私自身も同じ気持ちです。多忙な生活の中、指定されたテキストはとても範囲が広く、また深い記述もあるため、1冊読んでレポートを仕上げるとなると、勉強時間がとてもかかってしまいます。私にはそんな時間がなかったのです。
インターネットや大学の図書館で、文献を散々探しましたが、地域上、手ごろな図書館がなかったり、調べる時間すら惜しい方も多くいるかと思います。
そんな方に少しでも手助けができればと思い、2013年2月から、それまで誰にも見せてこなかったレポートを公開する事にいたしました。
この資料を活用して、ダウンロードした皆様が、無事単位を取れるように願うばかりです。
● 「過去問と回答例」もアップしています。
本レポートを参考にしていただけるのは幸いな事なのですが、そこから自分のオリジナルの文章を作成したり、レポートに書かれていない部分も含めて知識を深めたい方は、私が別に公開している「2012年度の全会場の科目終了試験の問題と回答集」をアップロードしていますので、その回答例を参考にすると良いかと思います。
また、本レポートを購入したという事は、貴殿は「スクーリングを受ける(受けた)」か「科目終了試験をパスする」かどちらかかと思います。今後、科目終了試験を控えている方は、受けた方ならお分かりでしょうが、レポートの内容が出るとは限りません。むしろ、確率的にはレポート課題と異なる問題に出会う確率の方が高いかと思われます。(科目にもよりますが)
科目終了試験の勉強に自信がない方、試験勉強を効率的に行いたい方は、2012年度の全会場の問題を集め、その回答例も載せている資料が「科目終了試験の問題と回答集」ですので、ぜひ活用してみてください。
このあとがきを書いているのは2013年4月ですが、2013年4月の科目終了試験のうち、7~8割は2012年度の問題がそのまま出題されています。そういった科目は、スクーリングを使ってお金と時間をかけるより、科目終了試験で単位を取得した方が、効率よく単位が取得できるかと思います。
(公開URLは下記参照)
● 現在の公開状況 2013.11.17
2013年10月現在、70科目ほどの過去問をアップロードしています。過去問自体はすべて管理できているのですが、「回答例」に関しては私自身の独りよがりの回答例になっては皆様の合格に影響が出ると思われるため、「科目終了試験を<優>もしくは<良>で合格した受験者」とも相談しながら、私が編集・校正を行っております。そのため、まとめて公開できず、徐々に公開している次第です。
必要な科目がまだアップされていないようであれば、本サイトでお問い合わせいただければ幸いです。情報が集まり次第、順次公開する予定ですが、リクエストをいただいた科目は優先的に作業するように致します。
<公開済>
小学校科目: 95%アップ済 【過去問】【レポート】
全コース・中高共通科目 : 90%アップ済 【過去問】【レポート】
特別支援科目 : 60%アップ済 【過去問】【レポート】
中高理科科目 : 80%アップ済 【過去問】【レポート】
中高数学科目 : 75%アップ済 【過去問】【レポート】
中高英語科目 : 20%アップ済 【過去問】【レポート】
中高社会科目 : 10%アップ済 【過去問】【レポート】
中高国語科目 : 15%アップ済 【過去問】【レポート】
★ 公開URL : http://ameblo.jp/meiseitarou/
(2012年度の過去問及びレポートを公開中。2013年度(2013年4月~8月)の試験問題が新傾向になっている科目は、情報が揃い次第、追記して更新しております。)