【第1課題第1節第】学校保健の構造を示し、それぞれどのような活動(役割・機能)があるのか説明しなさい。
【第2課題第3設題】学校保健の目標は何か。また学校教育における養護教諭の役割について説明するとともに、あなた自身の考えをまとめなさい。
【評価】第1課題:B 第2課題:B
【参考文献】
「学校保健ハンドブック」 著者:教員養成系大学保険協議会 出版社:ぎょうせい 昭和57年4月10日発行
「養護教諭の活動の実際」 著者:静岡県養護教諭研究会 出版社東山書房 2010年5月21日発行
「養護教諭のための学校保健」 出版社:少年写真新聞社 2013年3月25日発行
第1課題 第1設題
学校保健は児童・生徒の健康保持増進のために行われるすべての活動であり、「保健教育」と「保健管理」の2領域に、それらを円滑に推進するための「組織活動」を加わえた3領域で構成されている。単なる医療・保健活動ではなく、教育活動として人格的発達と結びつけた視点で、子どもの発達や健康を促すものである。
1 「保健教育」
保健教育は、健康に関する教科教育である「保健学習」と、教科外で行われる「保健指導」で構成される。
保健学習は学習指導要領に目標・内容・時間数などが規定されており、小学校では体育、中学校・高等学校では保健体育で体系的・系統的に行われる。生活や行動にただちに結びつけることではなく、時間をかけて共通教養としての健康リテラシーを形成することが目的である。 保健指導は「保健学習の生活科」とも言われ、具体的な問題に即した実践的能力を育てるために行われることが多い。集団に対しては特別活動(学級活動、学校行事、児童会・生徒会活動、クラブ活動)にて、現在や将来の健康課題に対応するための実践的な知識や技能を身につけるために行なわれる。個別の保健指導とし...