レポートはA評価でした。科目修了試験は、指定教科書以外の文献も用いながら、どの設題番号も1000字~1200字程度でまとめております。試験はA評価でした。
「精神療法及び環境・社会療法について述べよ。」
精神医学における治療法は、身体療法、精神療法及び環境・社会療法の3つに大別される。このうち、身体療法は薬物療法や電気ショック療法などといった、医師のみが行うことのできる身体医学的手法によるものである。精神療法及び環境・社会療法は、医師以外にも行うことのできる人文学的手法によるものである。精神障害の発病や経過などは、環境や社会の影響を大きく受けることが知られてきている。悪化や再発を防止するためには、患者の周囲の人や生活環境も含めて改善していかなければならない。近年では、精神療法及び環境・社会療法も重要視されるようになってきた。以下、精神療法及び環境・社会療法について述べていく。
精神療法とは、心理学的手法によって精神病者の症状の鎮静治癒を図る治療法である。治療者は必ずしも医者である必要はないが、あらかじめよく訓練されており、患者との間に職業的関係が成り立っている必要がある。現在、次の精神療法が行われている。それは、
「①精神分析的精神療法」、「②認知療法」、「③行動療法」、「④認知行動療法」、「⑤森田療法」である。①精...