レポートはB+評価でした。科目修了試験は、設題のポイントをふまえ参考文献も活用しながら、どの番号も1000~1200字前後でまとめております。※科目修了試験は、AorB+評価をいただいております。
「個人が他者や集団から受ける影響について述べよ。」
1.はじめに
人は単独で存在するものではなく、他者ひいては社会(集団)に影響を及ぼし合って生きている。また、人間の様々な集団の中には実力者が存在する。実力者は、いざというときに集団内の多くの人々を動かし、様々な決定を左右することができる。この実力のことを渕上克義は「社会的勢力」と呼んでいる。社会的勢力とは「他者の行動や態度、信念などを影響者の望むように変化させることのできる能力で、いわゆる対人的な影響力のこと」を指す。社会的勢力を形成している基盤として、フレンチとレイヴンは、①報賞勢力、②強制勢力、③正当勢力、④参照勢力、⑤専門勢力の5種類を挙げている。また、特定の個人や集団が、その他の個人や集団に対して、自らの位置・威信・信用・優越性等を社会的に保証し維持する目的で行使する影響力の一形態を「権威」といい、人々が規範を共有し、それに従うことで生まれる。一般に、権威者は他者に影響を及ぼしやすく、多数派は少数派に影響を及ぼしやすい。そこで、社会心理学の代表的な理論をあげながら、個人が他者や集団から受ける影響や、個人や少数...