聖徳大学 社会福祉学Ⅰ 第2課題 第1設題
「まこれからの「正義」の話をしよう」 マイケル・サンデル
評価:S
評価内容:よくまとまっている。
参考文献
これからの「正義」の話をしよう マイケル・サンデル 早川書房 2010.10
これからの「正義」の話をしよう‐今を生きるための哲学
‐ 要約と感想-
第2課題 第1設題
私が本書を読み説き理解できた範囲で要約し考えをまとめた。
マイケル・サンデル教授は「ハーバード白熱教室」で、政治哲学における基本的な4つの考え方を整理している。「功利主義」「リバタリアニズム」「リベラリズム」「コミュニタリアニズム」である。
「功利主義」は、個々人の喜びを増やし苦しみを減らすことで、社会全員の幸福の総和を最大にしようという考え方である。一人一人の喜びや苦しみを「量」として把握した上で、喜びから苦しみを引くとその人の幸福がわかる。その量を合計し、最大にするのが正しい行為であり政策だという考え方である。一般的な「経済」の発想に近いと思った。長い間、日本の目標はGNPを最大にすることであったが、それは「経済が発展すれば幸福の総量が増える」という考え方に基づいている。
「幸福」に対してもうひとつ大きな流れが、「義務と権利」を中心にする考え方である。そして同じ「権利」でも何を中心にするかで2つに分かれる。それが「リベラリズム」と「リバタリアニズム」である。
「リベラリ...