明星大学通信教育課程の合格レポートです。課題レポート作成資料や試験対策としてご活用ください。
【課題】
1、言語機能の分化について説明しなさい。
2、直感的思考の特徴について述べなさい。
※参考文献
「新訂 児童心理学」塚田紘一著 発行/明星大学(平成11年)
児童心理学 2単位目
1、言語機能の分化について説明しなさい。
言語は、コミュニケーションばかりでなく、思考のような高度の精神活動の用具として大きな役割を果している。したがって、子どもが言語を習得しその能力を発達させて行くことは、知的・社会的発達を実現して行く上できわめて重要な意味を持つ。このような言語機能が形成される中で、思考推進機能と行動調整機能が生じてくるのである。
まず、思考推進機能の分化についてであるが、ピアジェは幼児の特性である自己中心性のあらわれである集団的ひとりごとが、4歳頃から多発し、6~7歳頃に減少すると言う観察結果から、言語はひとりごとを主体とする自己中心的発話から社会的発話へと発達していくと述べた。これに対して、ヴィゴツキーは、言語をその機能から、発声を伴うコミュニケーションの用具としての外言と、発声を伴わない自己の行動を調整したり思考の用具となる内言に分け、外言という土台の上に内言の機能が発生する過渡期にその両方の属性を持った集団的ひとりごとが出現すると説明した。そして、こうしたひとりごとは子どもが何か課題に直面したとき、あるいはよりよい結果を出そうと努力...