乳児期における言語発達段階の特徴を挙げ又その時期の保育者の支援・援助の関わりについて述べよ。
言葉は人間特有のコミュニケーション手段である。人間は言葉の獲得によって、自らの気持ちや考え、知識や経験を他者へ伝えることができるようになる。人間形成の基礎として、乳幼児期の言葉の獲得は特に重要な課題である。子どもの言葉の発達を理解し時期や個人に応じた援助を行なうことが保育者として大切である。
生後一ヶ月頃まで、大人に意味が通じる単語を子どもが口にすることはほとんどない。しかし、保育者や周りの大人たちは正後間もない乳児の泣き声に対しても、時間のタイミングや子どもの状態を頼りに「目が覚めたね、おはよう」「お腹がすいたね」「おしっこがでたかな?」と、その時々の状況に応じて子どもの気持ちを代弁するように優しく語りかける。この時、自然と声はゆっくりと高い声で抑揚をつけて語りかけている。これは自身の経験や他者が子どもをあやす姿を見て自然と行われ、知らず知らずのうちに乳児が好むような語り方を文化的に継承しているのである。言葉は喋れなくとも乳児は生後間もないころよりたくさんの言葉のシャワーを浴びて、言葉...