佛教大学 英語学概論 第一設題 B合格レポートです。
タイトル「英語と日本語の移動動詞に関して,文法構造または意味構造上とくに有意な差が生じる部分について日英語を比較対照し、
両者の違いをデータに基づいて具体的にかつ一般性のある形で論ぜよ。」
英語と日本語の移動動詞に関して、文法構造または意味構造上とくに有意な差が生じる部分について日英語を比較対照し、両者の違いをデータに基づいて具体的にかつ一般性のある形で論ぜよ。
移動動詞とは、移動を表す動詞である。例として「歩く・走る・泳ぐ・渡る・・・」と様々な語が考えられるだろう。まず原則としてどの動詞にも、go(移動する)といった意味を内包している。勿論、移動を表しているのだが、それに加えて、特定の意味が単 語に込められている。
例えば、「泳ぐ」であれば、単なる移動ではなく、クロール等の泳ぎで移動するのである。このように「泳ぐ」には単に移動するのではなく、「(人や魚などが)からだを水面(水中)に浮かせ、手足(ひれ)を動かして進む。」(新明解国語辞典 第七版)と
いったどのようにするのかといった様態の意味が込められているそれに加えて、「泳ぐ」という動詞は、移動する場所が常識的に限定される。泳ぐ場所は水であり、地面を泳ぐとは言わない。
以上、「泳ぐ」を例に見てきたが、動詞一語で表現された時に、その動詞に単純な移動以外に特定の意味が込められている。では、動詞一語で表現された場合...