過去問7題を含む計10題の試験合格済みの答案です。3題は補足として、学習の要点より、権利擁護システム、対人援助と自己覚知、福祉と平和擁護についてまとめた答案例です。内容はテキストに即し、全て1000字強でまとめています。
『国民健康保険をめぐる問題点について述べよ。』
1961年の国民皆制度により、生活保護受給者以外で、職場等の健康保険に加入していない者は、国民健康保険に加入することとなっている。従来、農業従事者や自営業者、定年退職後の高齢者の加入が大半であったが、近年では年金収入で生計を立てる高齢者に加え、失業者、派遣労働やアルバイトなど非正規雇用の労働者の加入が増加している。この失業者、
『国民健康保険をめぐる問題点について述べよ。(2017年4月試験・午後過去問)』
1961年の国民皆制度により、生活保護受給者以外で、職場等の健康保険に加入していない者は、国民健康保険に加入することとなっている。従来、農業従事者や自営業者、定年退職後の高齢者の加入が大半であったが、近年では年金収入で生計を立てる高齢者に加え、失業者、派遣労働やアルバイトなど非正規雇用の労働者の加入が増加している。この失業者、非正規雇用の労働者の中には、疾病を機に失業をしたり、療養をしながらアルバイトをしている者も多く含まれる。稼働年齢層が多く、病人も少なく、安定した収入に基づいた保険料の支払いを行う健康保険の加入者とは違い、国民健康保険の加入者は収入や保険料の支払いが不安定であるが病人が多く、医療費給付の割合が高いという問題点がある。
国民健康保険では、休業中の生活保障となる傷病手当が無いため、疾病により働くことが出来なくなった場合、生活費が困窮し、医療費や保険料を払えなくなるという問題が発生する。疾病により、失業や非正規雇用を余儀なくされた人が、生活費に困り、治療のための医療を受けられず、病状...