佛教大学
社会学概論【T0510】第2投題の
2018年度B判定合格レポートです。
科目コードが違っても
同一投題ならば対応可能です。
所見は以下のようでした。
「ここにリポートされた日常世界の自明性の自覚、エスニシティの概念およびエスニックグループ間関係に加えて、さらに異文化理解の認知構造についてもふれられるとさらに良くなるでしょう。」
指摘いただいた部分を補足していただければ
きっとA判定を頂けると思います。
参考文献はテキストのみで、
わかりやすい文章構成となっています。
是非、有効に活用してください。
T0510 社会学概論 第 2 設題
(1)
異 文化理 解の 障壁と なる考 え方に ついて 述べ よ。
1. はじめに
本稿ではまず初めに、異文化理解とは何かということを詳しく見てい
き、その障壁となり得るエスニシティ、国民国家という二つの考え方に
ついて論述していく構成となっている。国際化やグローバル化が進む現
代において、異文化理解は目標に留まるのではなく、解決されなければ
ならない重要な問題となっている。これを解決するためにも、妨げとな
る 考え方 を把 握して おくこ とは必 要であ る。
2. 異 文 化 理解
人間は生まれるときに親も国も母語もなども選ぶことは出来ない。つ
まり人間は必ず一定の文化という行動様式の体系の中に生まれ、その自
文化の中で育っていく。子どもは自分かを「絶対的なもの」として受け
止め、習得した文化という差異の体系をもとに世界を様々に分節化して
いく。しかし自文化という分節化の様式はまず自明性を特徴とするため
に、そのままの状態ではそれが相対的であることに気付くことは難しい。
例えば、日本の室内用スリッパの使用方法...