教科社会 第1分冊

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    資料紹介

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    1、はじめに

     本レポートでは、「地域学習」と称される小学校3・4学年の社会科単元において教材化される社会事象の意味について、社会科の理念や学習指導要領の変遷に触れながら叙述

    する。社会事象の例として筆者の住んでいる地域(大阪府)から堺市役所、博物館を取り上げる。

    第2次世界大戦後の教育改革の過程で成立した当時、民主主義社会に生きる市民としての基礎的基本的資質や能力を育成するというねらいをもっていた。そしてアメリカのバージニア・プランを参考にして、小学校の社会科は学習指導要領試案が作成された。学習の方法論として問題解決学習を基本として、授業実践が展開された。この問題解決学習の精神は8次の改訂を経ても、変わらない社会科の原理である。

    小学校3・4学年の目標は、地域社会の学習を通して、社会科の究極的なねらいである「公民的資質」の基礎を培うための理解、態度、能力に関する目標という系統に分けられる。「公民的資質」とは民主的、平和的な国家・社会の形成者に必要な資質であり、今の社会に上手く適応して生きていくだけではなく、自らの意志で、主体的によりよい社会を築き上げようとする態度や能力のこと...

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