遮断器
遮断器(しゃだんき、英語: circuit
breaker)は、電力回路・電力機器の正常動作時の負荷電流を開閉するとともに、保護継電器と連
携して事故電流(特に短絡事故電流)などを遮断することにより負荷側の設備を保護し、上流側へ
の事故波及を防止する開閉器である。
遮断器によって電流の流れを断つことを遮断(しゃだん)といい、遮断するために電極を開放する
動作を引き外し(ひきはずし)という。
電力回路では流れる電流も大きなものとなっており、それを遮断しようとただ開閉器を開放したと
しても、電極間にはアーク放電が発生してしまい、遮断できないばかりか開閉器自体の損傷も引き
起こしてしまう。
発生したアーク放電をいかにして迅速に消滅させるかが遮断器開発設計の急所である。
アーク放電を消滅させることを、消弧(しょうこ)という。
消弧の「弧」は、アーク放電の漢語的表現である電弧(でんこ)に由来する。
遮断器はその消弧の方式によって、多様な種類に分類される。
遮断器はかつてしゃ断器と表記されていた。1981年まで使われていた当用漢字に「遮」の字がなか
ったためである。現在の表記となったのは、1985年制定の JEC-2300 からのことである。
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