電子音
電子音(でんしおん)は、電子回路によって電気的に発生された音である。
電子音は、機械の操作において、入力・出力を知らせたり、警告としての意味合いを持たせたりす
るために実装される。現代社会においては身近な存在である。
スピーカーを用いない場合
電磁石と振動板を組み合わせた回路による物理的な音は、特にブザー(buzzer)と呼ばれる(振動
板をハンマーとゴングに置き換えたものが電鈴である)。後述のような回路によって再現された音
でも、この装置のような音であれば電子ブザーと呼び習わしている。
スピーカーを用いる場合
現代的には、発振回路やメロディICを用いて電気信号を発振させ、可聴周波数帯(100ヘルツ -
10キロヘルツ程度の範囲)の信号を作り出し、スピーカーから出力することで得られる単純な周波
数・波形の音を特に「電子音」と呼び、コンピューター等ではビープ音(beep
sound)あるいは発振音(はっしんおん)とも呼ばれる。
機械的に信号が作られることから、信号波形は規則的な周期振動(正弦波、矩形波、三角波、ノコ
ギリ波など)である。電話機のように複数の信号波形を合成(和音)して出力できる機械もあるほ
か、プログラミング(MIDI形式など)によってメロディを奏でられる仕組みを備えた機器も存在す
る。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』