中央大学法学部通信課程【刑法総論】2020年度第2課題 合格レポート〔評価:A〕

閲覧数5,527
ダウンロード数42
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員770円 | 非会員924円

    資料紹介

    【刑法総論】中央大学法学部 通信課程
    2020年度 第2課題 合格レポート 〔評価:A〕 

    <問題> 

    【第2課題】

    未遂犯の意義を述べ、実行の着手時期について説明しなさい。その上で、以下の〔設問〕に答えなさい。

    〔設問〕
    Aは、深夜、W菓子店の店舗内において、懐中電灯を手に、窃盗の目的で、現金が置いてあると思われる事務机に近づき金員を物色していた際に、たまたま近くを警邏中の警察官Xに発見され、その場で逮捕された。
    Aの罪責を論ぜよ。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    【第2課題】
    未遂犯の意義を述べ、実行の着手時期について説明しなさい。その上で、以下の〔設問〕に答えなさい。
    〔設問〕
    Aは、深夜、W菓子店の店舗内において、懐中電灯を手に、窃盗の目的で、現金が置いてあると思われる事務机に近づき金員を物色していた際に、たまたま近くを警邏中の警察官Xに発見され、その場で逮捕された。
    Aの罪責を論ぜよ。

    <解答案>
    Ⅰ.未遂犯の意義
    未遂犯とは、①犯罪の実行に着手したが、②これを遂げなかった場合をいい(刑法43条)、この2つが成立要件である。広義には、自発的意思に基づき犯罪を中止した場合である中止未遂も含むが、狭義には障害未遂(自発的意思に基づかない未遂)を指す。障害未遂は更に①着手未遂(実行行為に着手したが終了しなかった場合)と②実行未遂(実行行為は終了したが、予期した構成要件的結果は発生しなかった場合)とに分類できる。刑罰法規は既遂を基本的構成要件として想定しているが、処罰の必要性の観点から、犯罪の発展段階に応じて基本的構成要件を修正しており(処罰の早期化)、未遂犯の規定を置いているのである。
    未遂犯の処罰根拠については、学説が分かれる。①主観説は、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。