このレポートは、聖徳大学通信教育課程・科目「精神保健学」にて、すでに合格をいただいたものです。
2022年度課題。
〈課題名〉
成人期の精神保健について社会的役割行動の側面から記述しなさい。
〈評価〉
A
〈講評〉
成人期について,社会的役割行動と,それに伴う精神保健上の問題が述べられており,評価に値します。また,資料の丸写しに留まるのではなく,ご自分の表現でまとめられている点もオリジナリティがあり,素晴らしいと思います。指定テキストや資料等をしっかり読み込まれていることがうかがわれます。成人期は65歳くらいまでを指す長い時期ですので、バランス的に、指定テキストの表現で言えば壮年期、中年期の記述がもう少しあるとさらにより良いレポートとなると思います。
〈参考文献〉
「参考文献」日本精神保健福祉士養成校協会編「新・精神保健福祉士養成講座〈2〉精神保健の課題と支援」中央法規出版 2012年2月1日
成人期とはおよそ18歳から30歳頃までで、この年代では職業の選択、結婚へ向けての準備を通して行動指針を総合的に判断する時期である。思春期以上に自分固有の価値観を育み、同時にそれが社会の価値観や論理体系とそれほど齟齬をきたさぬようにしておくことが要請される。
職業の選択にあたっては、自分の能力、性格、価値感などを総合的に判断する必要がある。そのためには思春期までの発達課題は、自分の長所や短所を見出し、いかなる役割が他人から必要とされ、反対にいかなる点が他人の期待に沿いにくいかを十分に知っておく必要がある。すなわち確固たる「アイデンティティの確立」が求められる。ただし青年期(とりわけ前半)とは、...