このレポートは、聖徳大学通信教育課程・科目「精神保健学」にて、すでに合格をいただいたものです。
2022年度課題。
〈課題名〉
発育期(乳児期・幼児期・学童期・青年期)の精神保健について発達課題の視点から記述しなさい。
〈評価〉
A
〈講評〉
発達課題について,主にエリクソンの説を中心として発達段階ごとにまとめられており(エリクソンによれば~,等の文言を入れて,エリクソンの発達課題をもとに論じていることを明記すると良いと思います),課題を適切に理解されているものと評価できます。各段落ごとによく整理されており,テキストをよく理解した上で記述されていることがうかがわれます。文字数制限のある中で難しいことではありますが,最後に全体を通してのご自身なりのまとめや結論があるとさらにより良いレポートとなります。各発達段階における,精神保健上のトピックについて,テキストではどのように書かれているかを押さえることが今後の学習のポイントとなります(このレポートに足りない点ということではありません)。
〈参考文献〉
「参考文献」新・精神保健福祉士養成講座〈2〉精神保健の課題と支援 中央法規出版㈱ 日本精神保健福祉士養成協会編 2012年2月1日
乳児期とは誕生後1歳までの頃のことであり、幼児期はその後おおよそ小学校に入学するまでを指す。誕生時のヒトはほかの動物と比較するときわめて無力・非力であり、周囲の庇護を必要とする。子供は新生児の時期を超え、視界に入ってくるものをその目で「取り入れよう」とし、さらには感触的に快感を与えるものを求める。「人を信じることと自分を信じること」を獲得するのだ。生後9か月から1歳3か月にかけては歩行のための準備が整い、2歳にかけてはしゃべることを学ぶ。神経系と筋肉の発達が必要であるが、ここで重要なのが「自分の足で立ちたい」「話をしたい」という願望を支援することである。すなわちこれらの発達課題の達成には、周囲...