このレポートは、聖徳大学通信教育課程・科目「社会福祉学Ⅰ」にて、すでに合格をいただいたものです。
2022年度課題。
〈課題名〉
次のいずれかの文献について、要約と意見を分けて述べよ。課題名には、以下の下線部と書けばよい。〇〇著「タイトル」出版社、出版年―要約と意見 レポート冒頭に、使用した文献の著者「タイトル」を記せ(ない場合は大幅な減点となる。)文字数は1500字以上、2000文字以内とする。
〈評価〉
A
〈講評〉
要約はよくできている。
意見をもっと加えたい。
〈参考文献〉
書名:こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる
著者名:石井光太
出版社:新潮社
発行年月日:2020年
第2課題 第1設題
石井光太著「こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期をつくる」
第一章では、阪大病院の小児科に医局員として入った原純一が目の当たりにした、病と闘う家族についてのエピソードが述べられている。苦しむ患者を見るたび、自分のしていることは正しいのかと悩む日々、患者の苦しみ、家族の苦悩、中には両親が離婚し自分のせいで家庭が壊れたと思いながら亡くなる子ども。小児ガンは必ずしも完治させることのできる病気ではない。延命がない時代では最後の最後まで苦しむ患者に頑張れと言い続けるしかなかった。しかし、ガンと闘って一日でも長く生きさせることが医者の使命であり、家族にとっての幸せだと思っていた原が出会った、ある家族との関わりを通じ、治療を最低限に抑えて残された時間を有意義に使うべきだと考えるようになる。 第二章では、英国の緩和ケアについて語られている。小児ガンの子どもが自宅で亡くなるケースが、日本では1割から2割に対し、イギリスでは8割と多く、自宅で子どもを看護できる環境が整っているからである。「病院のこどもヨーロッパ協会」が出した憲章には「病気の子供はどうしても入院が必要な場合を除い...