聖徳大学通信教育部社会福祉学科社会福祉コース
高齢者福祉論Ⅰ 第2課題
評価「S」
課題内容:
介護保険制度における、都道府県と市町村の役割を説明しなさい。
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介護保険制度における、都道府県と市町村の役割を説明しなさい。
介護保険の実質的な運営そのものは保険者である市町村であるが、介護保険制度は市町村だけではなく、国と都道府県が重層的に支え合っている構造になっている。それぞれの役割において、国は介護保険事業の指針を定め、都道府県は、国の定めた指針に則り、介護保険の事業者の指定や指導、市町村に対する給付と負担の面等で役割を担う。そして、市町村は介護保険料の徴収、要介護認定、保険給付および介護保険財政と制度運営を行なう。
本稿では、介護保険制度における都道府県と市町村の具体的な役割について説明する。まず、都道府県の役割についてだが、介護保険法第5条には、都道府県は「介護保険事業の運営が健全かつ円滑に行われるように、必要な助言及び適切な援助をしなければならない。」と示されており、都道府県は市町村の介護保険制度の運営が円滑に進むよう、役割が与えられている。その役割は大きく分けて6つであり、まず1つ目に、財政安定化基金の設置が挙げられる。都道府県は、市町村の介護保険特別会計に赤字が出た場合、当該市町村に対して、赤字の三分の一の額を負担する。
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