社会調査の基礎の1単位目の合格レポートです。社会福祉における社会調査の今日的役割について、歴史的経緯を踏まえて説明されておりレポート作成の参考になると思います。
社会調査の基礎1単位目
(課題)
社会福祉における社会調査の今日的役割について、歴史的経緯を踏まえて説明しなさい。
(解答)
社会福祉における社会調査の歴史を概観するとともに、社会調査が社会福祉にどのように生かされているのかについて以下に述べる。
社会調査における歴史的な流れは、その目的によって4つの系譜に大別されるが、1つ目は、政治・行政上の目的をもった調査でセンサスと呼ばれ、典型的な調査として国勢調査がある。2つ目は、社会的な問題解決を目的とした社会踏査、3つ目は、営利やサービスを目的とした世論調査、4つ目は、科学的な理論構成を目的とした学術調査である。社会調査の起源に関しては、数量調査(国勢調査)の流れとして、古代エジプト、中国、ローマなどにおける人口調査や農地調査などがある。日本においては、江戸時代に人口調査が行われており、社会調査は、近代国家を下支えする人口という単位を通じて発展してきた。
それでは、社会福祉における社会調査は、どのようにして行われ、発展してきたのであろうか。
社会福祉における有名な社会調査として、貧困問題を明らかにするためにチャールズ・ブースが大規模に行った...