これだけ何度も読んで合格しました。参考にしてください。
①課題習得型 課題解決型
これまで「学力」とは、一般的に読み・書き・計算などの反復練習の賜物である知識・技能習得型のものであると理解されてきた。しかし、学習指導要領によって提唱されている「生きる力」やPISA調査によって注目されたのは、みずから学びみずから考える探求型、課題解決型の学力であった。前者の学力は、テスト等の点数によって誰の目にもわかる『見える」学力であるのに対し、後者の学力は、子ども自身の学習に対する関心や意欲や態度など、一見しただけでは「見えない」学力といえる。問題があり、正解があって、その正解を早く正確に導出することだけが学力ではない。世の中には正解がない問題がたくさん存在する。それらの問題に自分の力で取り組み、回答を作り出そうと創意工夫を発揮することも一つの学力であり、学校において身につけるべき学力であるという考え方である。
学力形成は学校の重要な役割である。しかし、それにとどまらず、学校は人間形成の場でもある。この人間形成をも学力に含めて考える立場がある。すなわち、学校とは「自律的に学習する能力を持った人間」を育成する場である、という考え方から、「生涯にわたり自律的...