【日大通信】英米文学概説(分冊2) 合格レポート

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    英米文学概説(分冊2)の合格レポートです。

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    英米文学概説(分冊2)                          
     劇は同時に1つ以上の動きをする複合的な芸術であり、優れた劇から観客が受ける満足は、役者の台詞である「言葉」と舞台の外観や書き割、役者の配置や仕草などの「舞台」の双方からくるという。William Shakespeare(1564-1616)はイギリス・ルネサンス期を代表する劇作家である。彼は多種多様の人間が繰り広げる喜怒哀楽に満ちた姿を、現代のように舞台や音響の設備が完備されていない時代に、深い洞察力とセンスのある台詞で見事に観客をひきつけ、現代まで変わらぬ人気と評価を博している。では、Shakespeareの劇についてEnglish Literatureの著者Lernerの言葉を借りながら、小説と比較していきたい。
     小説と劇との違いは、まず物語である。それ自体は小説同様劇でも屋台骨となるが、物語を語る点での違いがある。劇の始まる前の出来事をどのように観客に伝えるかである。小説家は冒頭でもそれ以外の箇所でもできるが、劇作家はそれらについて舞台上で語ることなどできない。しかし、劇を見る上で観客が知っておくべき...

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