458 児童心理学 4単位目
<課題>
1.向社会的行動とのその発達にかかわる要因について述べなさい。
2.自己概念の形成過程について述べなさい。
1行25文字に合わせてあります。参考としてご活用ください。
1.向社会的行動とは見返りを期待することなく、相手や他の集団を助けようとしたり、人のためになることをしようとしたりする行為である。社会的弱者や苦しんでいる人を助ける等相手が必要としていることに反応する援助行動、親切心からの援助行動、お金や物を与える分与行動、寄付・奉仕活動などが向社会的行動にあたる。
このような行動がとれるか否かは、相手が援助を必要としていることへの気づき、相手の要求や気持ちを見極め自分のすべき行動を判断する意思決定、それを実行できる発達的要因が必要である。
気づきと意思決定の間には、その場面で向社会的行動が求められているか、自分がどう行動をしたらよいかの向社会的判断、動機的に機能する共感性、役割取得の媒介過程があり、これらは発達的に変化し、自発的に行われるべき向社会的行動に影響を及ぼす。
向社会的判断の段階を示すと、段階Ⅰ快楽主義的で実際的な志向。段階Ⅱ「他人の要求」志向。段階Ⅲ紋切り方の志向。段階Ⅳa共感的志向、b移行的な段階。段階Ⅴ強く内面化された段階と発達していく。ただし、子どもがどんなしつけや教育を受け、どんな対人関係を持つのかなどによって時期は異なる...