常勤講師から専任教員への試験の際に課された志望理由書です。3年間の教員生活を通して見えてきた生徒の実態と私の授業の取り組みが書かれています。
志望理由書
私は2年前に○○高等学校に常勤講師として採用され、今年度から1年生の担任をしています。ここ○○高等学校で勤務する中、コミュニケーション能力が欠如している生徒が沢山いるということを実感として感じました。そしてコミュニケーション能力が欠如する原因を考えたとき、対極する2つのタイプの生徒がいることに気づきました。まずは「自らを大切にされた経験がなく、他者をどのように大切にすれば良いのかがわからない」というタイプです。もう一方は、最近多い一人っ子などに見られる「自分を大切にされ続けた結果、何でも自分の思い通りになると思い込んでいる」というタイプです。この2つのタイプは一見相反するように見えますが、どちらのタイプも「他者とどのようにコミュニケーションを取れば良いのかがわからない」という点で共通しています。そんな生徒に対してどのように接していけば良いのか私なりに出した答えは、大切にしていることを相手に常に伝えつつ、いけないことはいけないとはっきりと言うことでした。今年度入学してきた私のクラスの生徒で、入学当初から、人の話を聞こうとしない、校則も守ろうとしなかった生徒がいます。1学期中...