「社会的養護」の難しい課題です。合格レポートです!
子供は本来愛情あふれる家庭生活のなかで成長していくものであるが、現代の社会問題である少子化、核家族化といった子供・子育てをめぐる社会情勢の変化や厳しい経済状況が、家庭や地域社会の養育機能の低下をもたらしている。そして、子供や家族をめぐる事件が、毎日のようにニュースで報道されている今日、様々な事情で保護者と生活をすることができない子供達の、自立支援を目的とした、児童養護施設の役割は益々重要性を高めている。
一般的に児童養護施設というと、親のいない子供たちを、親の代わりになって、育てるというイメージがあったが、現在の傾向としては、保護者が全くいないという子供は少なく、保護者がいるのにもかかわらず、適切な養育が受けられない児童の入所が増加しており、両親の行方不明や離別、両親からの放任などによる入所が目立っている。また、不登校、夜尿などの問題行動や、近年では虐待を受けている児童の入所も増えている。
このような児童にとって、生活の場である養護施設では、保育士が家族の代わりとなって、児童と起居を共にし、常に向き合ってケアを担い、養育にあたっている。そして、食事、入浴、掃除など日常の基本的生活の...