思いやりは、人と人が共に生きていくうえで、必要な心の働きである。幼児の行動観察は、ある特定の時期に観察し、行動を抽出しても、適切な思いやり行動として採取できない場合がある。また、観察の視点では、思いやり行動と直接結びつかないような行動も、次の段階での思いやりの豊かさを増していく行動と結びつくことも多くある。これは、子どもの発達はらせん状になされ、行きつ戻りつ発達しているからである。子どもを理解していくためには、全体としての子ども像を把握し、追跡的に捉えることが大切となる。
思いやりは、人と人が共に生きていくうえで、必要な心の働きである。幼児の行動観察は、ある特定の時期に観察し、行動を抽出しても、適切な思いやり行動として採取できない場合がある。また、観察の視点では、思いやり行動と直接結びつかないような行動も、次の段階での思いやりの豊かさを増していく行動と結びつくことも多くある。これは、子どもの発達はらせん状になされ、行きつ戻りつ発達しているからである。子どもを理解していくためには、全体としての子ども像を把握し、追跡的に捉えることが大切となる。
幼児は、幼稚園など集団生活に入ると、友だちと一緒に遊ぶ経験の繰り返しのなかで、相手の気持ちをくもうとし、援助しようとする気...