第1回「(1)学校教育において生活指導(生徒指導)が果たす役割について論じるとともに、戦後日本の学校教育における生活指導(生徒指導)の位置の変化について論じなさい。その際、教科指導や特設「道徳」の時間などとのかかわりに留意すること。」についてのレポートです。評価はA+でした。 2009年の問題です。参考にしてください。
指・生徒・進路指導論
2010/03/07
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学校教育における生活指導が果たす役割は、戦後の教育改革の動向と軌を一にしてきた。
戦前の教育勅語、修身における情操教育は、その軍国主義的教育方法から戦後の米国GHQ主導による自由民主主義解放政策にそぐわないため新しい教育が求められた。日本国憲法ができ、教育基本法が1947年にできると、教育現場は「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期する」ことを目的とし、問題解決型の学習方法で生徒指導を行うこととなった。それは生徒の生活に合わせ、ひとつの問題から社会の問題を読み取る学習方法であった。無着成恭の『山びこ学校』にみられるような教育方法が戦後の日本教育の方法であったのである。
1950年の朝鮮戦争を皮切りに1950年代に入ると、米ソの冷戦対立が日本の姿勢を左右することになり、西側陣営である日本は防共対策として、いわゆる「逆コース」の道を歩んだ。社会科において問題解...