年金保険制度の近年の制度改正についてまとめ、今後の制度の課題を述べなさい。(A判定・2028文字)

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    年金保険制度の近年の制度改正についてまとめ、今後の制度の課題を述べなさい。
     公的年金制度は現在様々な問題を抱えている。特に、高齢社会の到来により年金の財源不足が深刻化している。そのため、現在の公的年金制度の見直し、改革していくことが早急に求められている。これまでの改正と今後の改革の方向性についてみていきたいと思う。
     近年の年金改革論議では、現行制度の基本的枠組みの抜本改革論が台頭している。その一つが基礎年金の財源の全額を租税負担でまかなう税方式論である。
     税方式の論拠は、主に次の3点てある。第一に、未加入・未納者の発生を解消し、真の国民皆年金を実現できること。第二に、マクロ的には社会保険料から租税への負担の振り替わりにすぎない。財源として有力視されている消費税は、国民年金の定額保険料より公平な負担で、しかも確実に徴収できること。そして第三に、個別の保険料負担を求めるかどうかという国民年金の第3号被保険者制度を巡る問題についても、同時に解決できることがある。
     しかし、これに対しては、次のような反論がある。第一に、拠出と給付の関係が明確な社会保険方式のほうが、負担増について国民の合...

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