R0112 日本文学史 第2設題 佛教大学 2012年度版

閲覧数2,544
ダウンロード数32
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛教大学のレポートです。図書館で資料を収集してから作成したレポートですのでA判定をもらっています。
    わたしは文系大学院を卒業してから佛大に入学しました。
    質の高いレポートを作成できていると評価されていますので参考にしていただけると思います。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第二設題 明治、大正、昭和の文学の特質を説明せよ。
    一 明治の文学
    ・写実主義
     写実主義とは、明治十年代の後半から始まった、旧文学の持つ功利性を脱し、西欧近代の実情に照らした新文学を創始しようとする動きである。まず、坪内逍遥が『小説神髄』を書き、旧来の勧善懲悪的文学観を排して、世態人情の写実に小説の本質を求めた。つづいて、二葉亭四迷が『浮雲』で初めて近代的人間像を文学に定着させた。言文一致体にて近代知識人の苦悩を描いた作品である。江戸時代までの封建社会から脱して欧化しようとしていた当時の日本の姿が文学にも反映されていたのだ。
    ・擬古典主義
     擬古典主義とは、古典文学を見直してその伝統を守り、調和しようとする思潮である。特に井原西鶴や近松門左衛門の写実的手法が理想とされた。尾崎紅葉を中心とする硯友社の人々は「我楽多文庫」を拠点にして活躍した。紅葉の『金色夜叉』では、平安時代以来の品格ある文語体と口語体とが交ざった雅俗折衷体を駆使して読者の人気を得た。一方では、幸田露伴は『五重塔』にて、芸道・職人芸に生きる男性の世界を、漢文脈の濃い荘重な文体で描いた。このような動きは明治二十年代における...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。