人文地理学第1設題

閲覧数2,541
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 7ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    人文地理学第一設題、2011年度のA評価レポートです。

    第一設題:近代以降の日本の農業の地域的変容とその結果として生じた農業問題を簡潔にまとめたうえで自分の住む都道府県を対象に農業の地域的変容・農業問題について地図や図・表を2枚以上用いて述べなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第1設題:近代以降の日本の農業の地域的変容とその結果として生じた農業問題を簡潔にまとめたうえで自分の住む都道府県を対象に農業の地域的変容・農業問題について地図や図・表を2枚以上用いて述べなさい。
    1.日本の農業の地域的変容

     第二次大戦前までの日本の農業は「東北型」と「西南型」という、大きく2つのタイプに分類されていた。まず「東北型」とは、商業的農業の発達が遅れ、耕作規模は大きいが水田単作を主とする粗放経営で農民層分解も遅れ、手作地主を中心とする地主制の残存が特徴的であるとされた。それに対し「西南型」は、早くから貨幣経済に包摂され、地主と小作人の分化が進み、商業的農業が発達した。土地の高度利用や集約経営が行われ、東北型と比較して、こちらの型は先進的であるとされた。

     例えば、明治22‐26(1879‐83)年、明治44(1911)年の調べではいずれの年も大阪、奈良などの畿内の県(西南型に含まれる地域)が農業技術の高さから上位をしめ、反対に下位は秋田、岩手など冷害に悩まされている東北・北海道の県となっている。

     戦前の農業はおおむね上記のような様子であったが、GHQによる農地改革に...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。