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歴史学レポート
所有と自由について考える
3回目の授業で先生は、荘園制と所有、自立及び自律と自由と所有の関係について考える中で、ヘーゲルの「自由とは所有である」という言葉を引用された。また、11回目の授業では、法制史の研究などのように法によって外的に物事を捉える方法で歴史も形作られてきたが、ヘーゲルの上記の言葉を引用した上で、史実を内側から捉え再構築していく試みが必要であると指摘された。私は法学は決して外的要件による法律要件的なものだけではなくて、その要件が成文化され規定として成立するまでの長い歴史の中で人間の根本的で普遍的な、内的哲学的思考も反映されているであろうし、また、要件を具体的事実に適用する際に、適用する人物の哲学的観点によって大いに左右されるであろうと思っているため、先生の法学に対する考え方とは少し異なるかもしれないが、私もヘーゲルの「自由とは所有である」という言葉に感化されながら、以下で所有と自由について考え、まとめてみたい。
(1)民法における所有と占有から考える
所有権とは、法学においてはある特定のものを全面的に支配する権利つまり全面的支配権として規定される。民法...