獣医師国家試験対策のために作成した完全オリジナル問題です。勉強をはじめたばかりの人には少し難しいかもしれません。間違いのある場合はお知らせください。作品中の鉄板問題とは定番の問題という意味です。
獣医師国家試験対策 VE-2殺虫剤・除草剤
殺虫剤・除草剤
有機リン系およびカーバメート系殺虫剤
有機リン系
スミチオン・マラチオン
フェニトロチオン・ジクロルボス
メタミドホス -phosと付く農薬のほとんど
カーバメート系
カルバリル・プロボクスル
・作用機序
コリンエステラーゼの作用を阻害してアセチルコリンの分解を阻害する。有機リン系は非可逆的に、カーバメート系は可逆的に阻害する。
・症状
ムスカリン様兆候…嘔吐、下痢、流涎、流涙、縮瞳、呼吸困難、頻尿、徐脈
ニコチン様兆候…筋肉の振戦、麻痺に進行する不全麻痺
中枢神経作用…沈鬱、行動活発
・治療
催吐処置、胃洗浄、活性炭投与、アトロピン投与(ムスカリン様兆候のみを中和する。チアノーゼの猫には禁忌)、PAM投与(カーバメートには効果なし)
・毒性を増強させるもの
a.フェノチアジン系薬剤
b.ニコチン様兆候を増強する物…サクシニルコリン、レバニゾール、ニコチン、クラーレ
・その他
ペットのノミ取り首輪の有効成分(薬剤の感受性は猫>犬)
経口、経皮、吸入による暴露
アトロピン…ムスカリン受容体の...