「男らしさ・女らしさの役割と作用」
人が社会的であるということはどういうことか、と自分自身を振り返った際に考えたのは、自分が生物学的に男性であるがゆえに常に求められる「男らしさ」というものが、自分が社会的であることに何らかの関連性を持っているのではないかということだった。そして同時に、異性である女性というものを、私は客観的にどのように定義し、「女らしさ」と捉えているのかにも興味をもった。
まず私が今までに「男らしい」男性を「男らしい」と思った要因を振り返ってみると、物理的特徴と精神的(人格・性格)特徴にそれらは分類できる。物理的特徴は、肉体が逞しい・短髪・髭が生えているなどであった。また、精神的特徴に関しては、忍耐強い・理性的・論理的・言動に包容力がある・感情を表に出さない・正義感が強いなどである。そして、これはおそらく、社会の中で普遍的な「男らしさ」像なのではないかと考える。このことは、メディアや周囲からの情報からもうかがえる。ただ、物理的特徴はあっても精神的特徴に「男らしさ」が見られない場合は「男らしさ」を感じることはない。例えば、いくら筋肉隆々な人でも感情的で短気な人は「男らし...