世界の人々を戦禍にまきこんだ第二次世界大戦は、二千万人以上のアジア諸国民、三百十万人以上の日本人を犠牲にしました。この日本とアジアに甚大な犠牲をもたらした侵略戦争の反省の上に立ち、再び戦争の惨禍が起こることのないようにと「日本国憲法」をつくりました。一九四六年十一月三日に憲法が制定され、『戦争放棄』を掲げ、再び戦争はしない国にすることを決意、全世界に高らかに宣言しました。
今、日本国憲法は「戦争をしない国」を継続するのか「戦争ができる国」にしてしまうのか大きな試練にさらされています。
改憲勢力のねらいは、「戦争はしない、軍備はもたない」と決めた憲法九条を改悪し日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えようとしているところにあります。小泉首相は、アメリカの侵略戦争をいち早く支持し、戦場であるイラクに自衛隊を派兵し、いまでは多国籍軍の一員として軍事支配を支える活動を継続しています。憲法に明記されている集団的自衛権や武力の行使の禁止を踏みにじるものです。さらに、新たな「防衛計画の大綱」では、自衛隊の海外派兵を、本来任務に格上げや武器輸出三原則の緩和などが上げられています。
◎平和な世界秩序を構築していくために・・・
我々日本人は、太平洋戦争の終戦から60年あまり一応の平和な時を過ごしてきた。しかしこれからは日本の平和はもちろんのこと、平和な世界秩序を構築していくことを考えていかなければならない。そのためには今後、日本や日本人がどのようにすれば良いのかを考察する。
◎憲法第9条と世界秩序
世界の人々を戦禍にまきこんだ第二次世界大戦は、二千万人以上のアジア諸国民、三百十万人以上の日本人を犠牲にしました。この日本とアジアに甚大な犠牲をもたらした侵略戦争の反省の上に立ち、再び戦争の惨禍が起こることのないようにと「日本国憲法」をつくりました。一九四六年十一月三日に...