地域社会の都市化について説明し、それを踏まえて子どもの「人と関わる力の育成」に関する保育施設の役割を述べよ。
地域社会(コミュニティ)とは、一定の地域的範囲に住む人たちが、日常的に互いに働きかけ合う(社会的相互作用)ことによって生ずる一定のまとまりのことである。地域社会という語はマッキーバーによれば、コミュニティは人間が一定の地域に一緒に住んで、生活の種々の側面にわたって互いに接することによりおのずから共同の社会的特徴を生じている。ある程度そこで生活上の関心や要求が満たされる包括的、自足性をもった社会をさす。具体的には都市、地方などである。人間にとって、生活する場合一定の地域に定住することと、他の人へ働きかけ他から働きかけられて共同して生活することは、避けられないからである。
関わりやつながりが集団として組織性をもつものを地域集団と呼び、町内会や自治会、子ども会や老人クラブ、市民グループ、サークルなど、いくつかのレベル、種類が見られる。第一次集団(プライマリー・グループ)と呼ばれる、近所付き合い、近隣付き合いは日常的な接触が連帯感を生み、子どものパーソナリティ形成に影響を及ぼすこと...