COPD慢性閉塞性肺疾患

閲覧数5,534
ダウンロード数16
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    ○慢性気管支炎と肺気腫または両者の併発により起こる閉塞性換気障害を特徴とする疾患
    ○予防・治療が可能で、有害な粒子やガスを吸入することで気道や肺に異常な炎症反応が
     生じ、可逆的ではない気流閉塞が進行性にみられる疾患

    ■病変部位による病態
     (1)中枢気道
      ・気管支に炎症細胞の侵潤、粘液分泌腺の肥大と杯細胞の増加が認められる
     (2)末梢気道(内径2㎜未満)
      ・炎症を繰り返して内腔が狭くなる
     (3)肺実質
      ・肺胞壁の破壊を示し、その結果、気管支が狭くなり低酸素血症をきたす

    ■症状
     ・慢性の咳漱、痰、労作時呼吸困難
     ・ビア樽状胸郭、口すぼめ呼吸が見られる
     ・進行が緩やかなため、初期は自覚症状はほとんどなく、重症になるまで出現しないこ
    とが多い
     ・進行例では、肺高血圧症や右心不全、低酸素血症、虚血性心疾患、食欲不振、体重減
    少、筋力低下、貧血、骨粗鬆症、うつなど全身症状の合併症が見られる

    ■検査・診断
    ・肺機能検査が最も重要で診断の決め手となる
     ・1秒量と1秒率の低下が認められ、気管支拡張薬を投与しても1秒率が70%未満であ
    れば閉塞性障害が存在していると判断する
     ・COPDの重症度は気管支拡張薬投与後の%1秒量(1秒量÷予測1秒量)で現す
    重症度 Ⅰ期 軽症 Ⅱ期 中等症 Ⅲ期 重症 Ⅳ期 最重症
    %1秒量 80%以上 50%以上80%未満 30%以上50%未満 30%未満または50%未満かつ慢性呼吸不全

    ■予後
     ・年齢、喫煙の継続、気道閉塞の程度などがあるが、1秒量はCOPDの予後を予測する
    のによい指標となる
     ・1秒量が1ℓでは5年生存率は約50%となる

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)

    ○慢性気管支炎と肺気腫または両者の併発により起こる閉塞性換気障害を特徴とする疾患

    ○予防・治療が可能で、有害な粒子やガスを吸入することで気道や肺に異常な炎症反応が

     生じ、可逆的ではない気流閉塞が進行性にみられる疾患
    ■病変部位による病態

     (1)中枢気道

      ・気管支に炎症細胞の侵潤、粘液分泌腺の肥大と杯細胞の増加が認められる

     (2)末梢気道(内径2㎜未満)

      ・炎症を繰り返して内腔が狭くなる

     (3)肺実質

      ・肺胞壁の破壊を示し、その結果、気管支が狭くなり低酸素血症をきたす
    ■症状

     ・慢性の咳漱、痰、労作時呼吸困難

     ・ビア樽状...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。