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「教育課程とは何かいついて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめてください。」
教育課程とは、一般に「学校教育の目的や目標を達成するために教育の内容を児童生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である」(文部省編『小学校指導書 教育課程一般編』1979)と解されてきた。しかし、この定義には、計画に基づいて展開される児童生徒の活動・実践は含まれていないし、児童生徒が非計画的で無意図的な活動から自ら学び、経験する事柄は含まれていない。いわゆる「隠れた」部分も含めた、より広義の定義としては「なんらかの教育機関において、計画的ないし非計画的な教育活動を通して、学習者に身につけるよう求めた、ないし学習者が身につけた教育内容」である。その教育課程について、基準、編成原理、今日的課題を、歴史的変遷を中心に考察する。
戦後、民主主義を日本に定着させる必要性を自覚した文部省は、戦前からの教育課程の改革に着手し、教科書から戦意高揚に関する記述をなくし、修身科を廃止し新たに「公民科」を設置、画一的教育から生徒の自発性を重視した教育へ転換することなどが、念頭に...