現代の児童は授業中に座っていられない児童、落ち着きのない児童が多いと言われている。これは児童を取り巻く社会環境、家庭環境、コミュティ環境に大きく影響されていることは疑いのないことである。その児童を理解し、なぜそのような動きまわる落ち着きのない行動をとるのかをよく理解し信頼関係を築きながら辛抱強く指導していくことが大事である。学級には授業中に動き回ってはいけないことをしっかり指導すること、保護者には現状を説明し教員の指導方針をしっかりとつたえていきたい。
まずは児童を取り巻く社会状況を理解することが大事である。インターネットの普及、テレビゲームの普及、携帯電話の使用、また震災や自然災害、社会犯罪の影響などもあれば考慮する必要がある。次に家庭環境を理解する。その児童の家庭の状況、両親の生活時間の状況、兄弟の存在、祖父母との関係などを理解する必要がある。特に連絡帳のコメント欄や給食費の納入の遅れ、児童の忘れ物の状況、家庭への配布物の返事などは家庭状況の理解の手助けとなる。児童が他のコミュニティに所属しているかどうかの情報も収集しておく。祖父母の家に寝泊りということはないか、学童クラブなどに通...