(1)政策決定のプロセスの中で、評価の果たす役割
まず始めに、政策決定の過程における評価の果たしている役割について考える。公共的意思決定の目的は、適切な公共選択の実現にある。適切な公共選択とは、社会的厚生、つまり社会を構成しているあらゆる個々人の効用を最大化することを意味する。この適切な公共選択を担保するということが、政策評価の一番の目的になっている。評価の意義とは、その機関の活動を何らかの統一的な視点と手段によって客観的に評価し、その評価結果を運営に反映させること、すなわちそれを運営の中に組み込んだものとされる。
政策決定の過程における評価の果たしている役割
(1)政策決定のプロセスの中で、評価の果たす役割
まず始めに、政策決定の過程における評価の果たしている役割について考える。公共的意思決定の目的は、適切な公共選択の実現にある。適切な公共選択とは、社会的厚生、つまり社会を構成しているあらゆる個々人の効用を最大化することを意味する。この適切な公共選択を担保するということが、政策評価の一番の目的になっている。評価の意義とは、その機関の活動を何らかの統一的な視点と手段によって客観的に評価し、その評価結果を運営に反映させること、すなわちそれを運営の中に組み込んだものとされる。
通常、評価は「品物の価格の評定」、あるいは「善悪、美醜、優劣などの価値判断」の意味で用いられるが、政策評価の場合、評価は政策そのものではなく、政策に基づく活動によって社会に生じる変化を対象に行われるというごとが重要である。役割としては、1つ目に政府の行う公共政策の内容・プロセスについて、そのメリット、デメリットを考えて、その政策の価値を改めて考え直すという役割がある。2つ目には、ある特定の政策プログラムの採否、あるいは複数の代替...