新宿から箱根湯本等を結ぶ東京の私鉄小田急は都心とベットタウンを結ぶ通勤路線でかねてから慢性的な混雑に悩まされていました。都庁移転など新宿の新都心開発が進む頃(1980代前半)からいっそうの混雑が激しくなり、一部区間では地上を走るため開かずの踏切が増加。そのため新宿から多摩川に至る都市部の連続立体化工事は急務となっていた。そこで小田急は全面高架化に踏み切ろうとしたが下北沢で交差する京王井の頭線はすでに高架となっているため下北沢駅周辺では民家でいうと四階建ての高さにもなる高々架となってしまうため世田谷区の住民が猛反発。住民グループは代替案である地下方式(二段二層式)を提案したが小田急はこれを拒否。小田急線高架事業の認可取消し訴訟まで発展し、現在最高裁大法廷で審議中である。
住民グループによると高架よりも地下化のほうが工費および環境においてもすぐれているそうで、小田急および認可をした国や東京都は『世田谷の地域再開発の問題と密接に関わっており行政は不動産業者やゼネコンと癒着し民主主義を踏みにじるような無茶苦茶なルール違反をしてまで計画を強行しようとしている』そうなのだ。現在、小田急側は既成事実を作るためか審議中でもありながら高架化工事を続行。ほぼ終えつつある
小田急高架化に関する環境問題
はじめに
関西ではあまり耳にしない東京の大手私鉄小田急電鉄株式会社(以下、小田急)の高架化に関する問題に目を向けてみました。
問題の経緯と現状
新宿から箱根湯本等を結ぶ東京の私鉄小田急は都心とベットタウンを結ぶ通勤路線でかねてから慢性的な混雑に悩まされていました。都庁移転など新宿の新都心開発が進む頃(1980代前半)からいっそうの混雑が激しくなり、一部区間では地上を走るため開かずの踏切が増加。そ のため新宿から多摩川に至る都市部の連続立体化工事は急務となっていた。そこで小田急は全面高架化に踏み切ろうとしたが下北沢で交差する京王井の頭線はすでに高架となっているため下...