★犯罪報道と記者クラブ

閲覧数1,437
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ★犯罪報道と記者クラブ(調査報道)
    「犯罪と冤罪にせまる――桶川ストーカー事件・足利事件――」
    日本テレビ記者 清水潔10-42
    当局は、自分たちに都合がよいことだけを広報する。あるいはそっと記者にささやく。それは情報を流した方が、自分たちにとって有利な展開になる場合だったり、難しい事件を解決した手柄話や、検挙率が上がった統計だったりする。
    だがそれでは、記者はどこから流れてくる「情報」という水を運ぶ水道管で、メディアはただの蛇口ではないか。国民が口にするその水は、どんな水なのか見極めることもしない記者と「水道の水だから大丈夫だろう」と、垂れ流しを信じる読者。“国民の知る権利”に答えるという報道の責務はどうなるのか。ジャーナリストならば、綿密な取材を重ね、水を選別することこそが仕事ではないのか?私は、桶川事件を取材していて、ずっとそんなことを考えていた。19
    なぜクラブ記者たちは、自分で取材し、調べ報じようとしないのか。取材力低下だけではなく、そこに根本的な問題がある。地震では綿密な取材も行うが、クラブ記者経験もある前出の高橋記者はこう説明する。
    「記者にとって寄りどころは大義です。そ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。