【教育心理学】
●幼児期の言語の発達について述べよ。
1歳半から2歳ごろの言語発達を「命名期」と呼ぶ。これは、ものには名前があることを知り、見た物の名前を盛んに尋ね、単語数が増していく時期である。2歳から2歳半頃は二語文から多語文に移っていくが、文法はまだ成立せず、単語の羅列が多い。しかし、徐々に配列順序が定まりつつあることから、「多語文、従属文の発生期」としている。2歳半から3歳には「なぜ、どうして」の「第二質問期」が当てはまる。3歳から4歳の単語数の増加は著しい。聞き取れる程度の発音が可能となる事や、理解力の上昇から、音声言語の学習が成立するとされている。4歳児では、ほぼ成立した音声言語を自由に使用しようとし、生活経験の豊かさとともにその傾向が強くなっていく。5、6歳児では発音の乱れや幼児語から脱却し、一通り正しい発音ができる。また、自己中心的発言から脱し、話し相手に適応して話題に即した発言ができ、文字言語への移行が進み、文字の読み書きへの興味も強くなり、かなりの数の幼児が可能となる。
●コンフリクトの具体例。
コンフリクトとは葛藤という意味として用いられ、人間は自分の気持ちや...