落合下水処理場の見学を通して,都市型下水処理場の処理法を理解するとともに,処理水の用途により要求される水質の違いについて考える.
落合下水処理場では,次のような流れで下水を処理している.
沈砂池 → 第一沈殿池 → 曝気層 → 第二沈殿池 → 高度処理施設
まず沈砂池で大きなゴミをスクリーンで取り除き,土砂類を沈殿させて取り除いていた.ここでは大きな浮遊物(非溶解成分)を取り除くのが目的である.
その後下水を第一沈殿池に送り,約2時間流して,沈砂池では取り除けなかったような細かい浮遊物を沈殿・分離させていた.底に沈殿した汚泥は汚泥処理施設へ送られ処理されるそうだ.
次に,下水を曝気層に送る.ここでは下水中に溶けている汚れ(溶解成分)をとるため,好気性微生物の入った活性汚泥を加え,空気を吹き込みながら6〜8時間撹拌していた.こうすることで,次のような原理で汚れが除去される.
下水処理場見学(落合下水処理場)
1.目的
落合下水処理場の見学を通して,都市型下水処理場の処理法を理解するとともに,処理水の用途により要求される水質の違いについて考える.
2.考察
〈課題1〉
落合下水処理場では,次のような流れで下水を処理している.
沈砂池 → 第一沈殿池 → 曝気層 → 第二沈殿池 → 高度処理施設
まず沈砂池で大きなゴミをスクリーンで取り除き,土砂類を沈殿させて取り除いていた.ここでは大きな浮遊物(非溶解成分)を取り除くのが目的である.
その後下水を第一沈殿池に送り,約2時間流して,沈砂池では取り除けなかったような細かい浮遊物を沈殿・分離させていた.底に沈殿した汚泥は汚泥処理施設へ送られ処理されるそうだ.
次に,下水を曝気層に送る.ここでは下水中に溶けている汚れ(溶解成分)をとるため,好気性微生物の入った活性汚泥を加え,空気を吹き込みながら6~8時間撹拌していた.こうすることで,次のような原理で汚れが除去される.
①コロイド性の有機物が活性汚泥の表面に吸着される.
②吸着された有機物が微生物体内に取り込まれ,微生物による有機物の酸化...