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1 はじめに
日本人の食生活変化は社会環境の変化などに伴い、偏った栄養摂取、肥満傾向の増大、体力低下、精神面への影響、生活習慣病などが指摘されている。時代の流れとともに食事内容と食事スタイルまでもが徐々に変化していった。生活習慣病や食物アレルギーの増加はまさしく食事内容の変化であり、欠食や孤食の増加は食事スタイルの変化が原因ではないだろうか。私は以前、新聞で「孤食」という言葉を知り、とてもショックを感じた。それは本来の食のあり方を自分自身忘れて生活していたことに気付かされたからだ。今回は食生活の問題である、「欧米化」「コ食化」に焦点をあて食生活の変遷を考察し、問題点や食事の大切さについて学びを深めていきたい。
2 食生活の欧米化
1971年頃、日本は高度経済成長の後期であり、生活が豊かになっていた。また、多くの日本人が戦後復興を乗り越えて仕事に対して非常に意欲的に取り組んでいた。一方で、戦後を乗り越えるにつれて欧米化を多く取り込み、この頃から日本人の食生活は欧米化し始めてきた。それまでの日本食とは野菜中心で穀物を重んじる、動物で言うと草食動物として分類されるのだが、1961年と...