貿易論 分冊1

閲覧数1,288
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    ガット・ウルグアイ・ラウンドの成果について述べよ。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ガット・ウルグアイ・ラウンドの成果について、基本的に重要と思われるのは次の四つがある。①世界貿易機関(WTO)の設立が決まったこと。②大きな関税率の引き下げに各国が同意しただけでなく、従来はガットの法の規則外にあった農産物、サービスおよび繊維の貿易をガットの規則の下に置くことに成功したこと。③日増しに先進国と発展途上国との間の紛争の種となっている知的所有権について、より厳格な保護を定めている。④貿易が、自由であると同時に、公正であることを保証するために工夫された意義の深いルールを規定していること。以下に、四つの項目について詳しく述べていく。①の世界貿易機関の設立だが、ずっと続いていた「暫定的な」ガットによる変則的な体制が終了し、ウルグアイ・ラウンドの成果を実施し、今後の多角的交渉を通じて、世界貿易の一層の自由化を実現するための本格的な国際機関が誕生することを意味する。従来のガットは、法的に見れば、関税貿易一般協定を暫定的に適用する締約国の集団に過ぎなかったが、世界貿易機関となることにより、物品、サービスおよび知的所有権を包含し、共通の紛争処理手続きを持つ、永続的な国際的貿易機関として機...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。