社会福祉分野における記録の意義について、概観されていると
思います。
ソーシャルワークにおける、記録の目的・重要性・注意事項について論じなさい。
社会福祉援助プロセスの一つには記録がある。実際の現場においても、この記録にかなりの労力が割かれており、記録は大変重要なものと認識されている。記録とは、単に忘却をしないためのメモという役割だけでなく、様々な意味をもっており、この記録について、目的・重要性・注意事項等について論じたい。
第一に記録の目的について述べたい。これには大きく分けて四点存在すると考える。①援助過程の見直し、②管理・確認、③教育、④調査・研究である。以下に、順を追ってこれらの説明を行う。
まず、一点目は援助過程の見直しである。これは、記録を付けるという過程を踏む事で内省を行い、援助の見直しを行うと言う点である。また、モニタリングにて援助を見直す際、新しい援助方法を見つけるための源泉ともなる。
二点目に管理・確認の目的がある。これは、一つに他の支援者(他のソーシャルワーカー、他職種、他機関)との情報共有である。記録があれば、自分がその場にいなくても情報の共有ができるから、管理が容易である。第二に行政・外部監査、第三者評価への対応で...