今まで、社会科授業構築の基礎基本とはすなわち、子ども達の生活に基づく「もの・こと」を教材化することであると私は考えていた。子ども達にとって、身近であり実感がわくもの、自分との関わりを捉えやすいものを扱うことが、探究心や好奇心へつながっていくと考えるからだ。それは、これまでに見てきた印象深い授業実践や実践記録からも間違っていないと感じている。
しかし、本当にそのような捉え方だけでよいのだろうか。常に、子ども達にとって身近なものを取り上げることが最優先されたならば、真に追究・探究すべき教材・事象は見過ごされることにもなりかねない。子ども達の身近に教材を見つけることは無論大切だが、その他にも重要視しなければならないことがあるのではないだろうか。それによって教材化を行った上で、子ども達の生活観に根付くよう工夫・加工していくべきなのではないだろうか。社会科授業の構築について改めて問われた今、私はそのように感じ始めたのである。
今まで、社会科授業構築の基礎基本とはすなわち、子ども達の生活に基づく「もの・こと」を教材化することであると私は考えていた。子ども達にとって、身近であり実感がわくもの、自分との関わりを捉えやすいものを扱うことが、探究心や好奇心へつながっていくと考えるからだ。それは、これまでに見てきた印象深い授業実践や実践記録からも間違っていないと感じている。
しかし、本当にそのような捉え方 でよいのだろうか。常に、子ども達にとって身近なものを取り上げることが最優先されたならば、真に追究・探究すべき教材・事象は見過ごされることにもなりかねない。子ども達の身近に教材を見つけることは無論大切だが、その他にも重要視しなければならないことがあるのではないだろうか。それによって教材化を行った上で、子ども達の生活観に根付くよう工夫・加工していくべきなのではないだろうか。社会科授業の構築について改めて問われた今、私はそのように感じ始めたのである。そこで、今回は羽幌町立羽幌小学校、塚田崇の授業実践を取り上げ、社会科授業構築の基礎基本についての捉え直しを試みたい。
羽幌町は道北方面に位置する、海、山、川と雄大な自然環境に恵...