バイスティックの7原則とは社会福祉分野の個別援助における援助関係の原則で、アメリカの社会福祉学者バイスティックが定義した理論である。援助者とクライエントの間に望ましい援助関係を成立する為には、個別化、自己決定、受容、非審判的態度、秘密保持、統制された情緒的関与、意図的な感情表現といった7つの原則が必要であると定義している。ここでは、個別化の原則と非審判的態度の原則を取り上げて説明する。
利用者の抱える問題は、人それぞれ個別のものであり、援助者がこれまで携わった事例にどれだけ酷似しようとも同じ事例は存在しないという考え方であり、援助者はクライエントの問題状況に応じて個別的な対応が求められる。こ...