科目最終試験対策に解答を6問作りました。
一般的なカウンセリングの意義・理論・方法について。
カウンセリングという用語が一般的に使われるようになったのは、1942年にロジャースの著書『カウンセリングと心理療法』が出版され、注目されるようになってからである。この著書の特徴は、それまで相談や助言というニュアンスが強かったカウンセリングという用語に、治療的な意味を付加させたことにある。また彼は、それまで患者と呼ばれていたカウンセリング対象者をクライエントと呼び、医師と患者関係のような縦関係ではなく、クライエントとカウンセラーは対等の横関係であると考えるとともに、クライエントが自発的に自分で意思決定ができるようにするのが、カウンセリングの目標であると主張した。そのような意味で、それまでのカウンセラー中心の指示的療法ではなく、クライエント中心療法、つまり非指示的療法が有効であると考えた。この非指示的療法、すなわち、クライエント自らが、自分で意思決定し問題解決がはかれる能力を養うよう働きかけることが、一般的なカウンセリングの意義といえる。具体的には、クライエントの悩みを聴き受容し、どう対応するかを考え、最終的にはその悩みを解消するように...