小学校において教育相談をおこなう場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明してください。
教育相談と聞けば問題や困難を抱えた児童生徒にたいしてカウンセリングによって問題解決を図ったり、心のケアを行ったりすることだと思い、不良の子どもたちの指導や進学の相談をイメージする。しかし、もちろんこれも学校教育相談の重要な一面であるが、学校教育相談は一部の子どもたちに対してというものでなく、すべての子どもたちのよりすこやかな成長発展を目指し、実践的に支援することであって、一部の子どもたちに対してというものではない。すべての児童・生徒を対象として行われるべき教育活動である。そのことを念頭において指導しなければならない。
表面上わかるように表にだしていなくても不登校になっていなくても多くの悩みを抱えて学校にきている子どもたちはたくさんいる。そんな子どもたちのサインを教師は見逃してはいけない。このサインに気づくことが不登校やいじめを事前に防ぐことも可能であると考える。子どもたちは誰でも成長の過程で多かれ少なかれさまざまな問題や悩みを経験し、それらを克服して成...