以下の事例から1つを選択し、それぞれの政策領域について政治の論理と経済の論理がどのように作用しているのか具体的に論じなさい。 (1) 安全保障 (2) 貿易 (3) 金融 (4) 科学技術(5)移民 (6) 経済発展と人権・民主化
事例のうち(7)地球環境問題について論じていく。
地球温暖化に代表されるように、環境問題は今や地球規模の問題である。折しもCOP10(国連生物多様性条約第10回締約国会議)が名古屋で開催されようとしている。将来の世代のために国際社会は一致団結して直ちに問題に取り組まなくてはいけないが、そのためには様々な障害も存在する。
かつて、自然の浄化能力は絶大で、少々の汚染があっても回復することができたが、先進国における科学技術の急激な発達や、人類の生産活動の飛躍的な拡大により、その能力は今や限界に達している。
先進国のみならず、開発途上国においても環境破壊が進展する理由、国境を越えて広がる環境汚染に対処するための国際的枠組み、さらに、国連や政府、NGOが環境問題解決に取り組むにあたりは築こうとしている協力体制、これらについて以下、考えていきたい。
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